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思うままに…
by kaitekikukannb
野田新政権に期待する
 野田氏が民主党の代表選で逆転で新代表に選ばれて新首相に選出された。彼は世論調査でも人気がなく、かつ政策面で疑問符がつき劣勢が予想された。それがこのようになったのには驚いた。その後を見ているとこれから日本新党及び松下政経塾の出身者が我が国の政治を担うのではないかという予感をかんじる。彼らは概ね自民党政権下でスムースに政治家になれず既存の権力に対して挑戦する形で政治家になった人たちが多いいような気がする。既存のエリート層の出身でなく志と努力によって権力の座に就いた新しいエリートではないか。彼らが今後民主党の旗の下日本の政治を担うのではなかろうか・彼らは戦後わが国思想界に大きな影響を与えたマルクス主義を奉じる市民運動家や組合出身者ではなく基本的には中間市民層の出身者で基本的には保守であり自民党と変わりはない。どこが違うか。彼らは自民党に容れられなかった人達で現状に不満がありその打破を目指した人達である。今の日本は大震災、原発事故、経済のいきづまり、財政危機、人口減少など多くの課題を抱えている・外交問題も厳しい。これらの目先とばかりは言えないかもしれないが、これらの課題の処理に右往左往し、彼らの目指した閉鎖的社会及び既得権益の打破という彼らが政治家を目指した本来の目標を見失いでもらいたい。彼らには自民党化する危険性が常にある。民主党の過去二年間の政治にはその兆候が顕著にみられる。それは、既得権益との癒着である。既得権益を持つ者はそれを守ることに命をかける。民主党の中には小沢さんのグループのように本来既得権益の中にいた人達もいる。
 民主党政権はこの二年間政権運営に成功したと言えない。国民に大きな失望感を与えている。自民党はこの失点に助けられて息をふきかえした。あと二年の任期で民主党が生き残れるか試される。管総理は国民の期待を裏切った。彼は頑張って成果を挙げたと自負するが、基本的な国民の求めるものを洞察できなかったと言わざるをえない。
 野田新首相は増税と大連立を掲げている。難しい経済財政状況と議会運営の中でわからないでもないが国民が政権交代を求めた本質を十分理解しているか心もとない。財務大臣経験者は自民・民主を問わず財務省の虜になっている。財務省は財政健全化を標榜しながら最大の既得権益擁護者である。財政通のいない民主党で唯一財政通の藤井元財務相が今後とも指南役であると思うが、彼は旧特権階級に属する人で新しいことの実現を求めているように見えるが人間には限界があり、下手をすると民主党にとって有害な人物かもしれない。大連立は自民党化への一里塚の匂いを感ずる。
 細川元首相は野田氏の指南役と報道されたが日本新党のいきさつから成る程と思われる。彼は典型的な特権階級の出身で政治改革に失敗したひとである。文化人で尊敬に値する人ではあるが、政治指南役には相応しくない。
 野田氏にはこの閉塞感と既得権益を打破し日本に新風を吹き込んでもらいたい。そのためには、己の信念と哲学を語ってもらいたい。どじょうと金魚もよいけれども格調の高い言葉も述べてもらいたい。それは野田氏の指導者としての能力にかかっている。世論調査で顔に似ず高い支持率を得ている。国民は野田氏に可能性を見ている。その期待に応えてもらいたい。本質を見抜く力とだら幹にならないように切に希望する。日本にとって最後のチャンスと思うので。
by kaitekikukannb | 2011-09-05 17:29 | NO生の小考
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