温暖化防止バリ会議で議長案が出された。
京都議定書のあとを受けた新たな骨子案である。
世界の温暖化ガスの総排出量を2050年までに半減させるというものだが
総じて先進国に厳しいものとなっている。
報道によると日米を除いた欧州などは賛意を表しているという。
日本は先進国に国別削減目標の設定に反対だという。
京都議定案で多大の努力をし、世界をリードした我が国が
環境政策は誇るべきものと思ってきた。
いろいろな言い分はあるのであろうが京都議提案を脱退した自国の利益のみ
主張する最大排出国アメリカと歩調を合わせるとは何とも情けなく思う。
中国とアメリカで60%を占める排出量が出されるのであれば
先進国、発展途上国を含め個別に削減目標を設定しなければ
世界の温暖化対策は進むと思えない。
各国の利益が錯綜している現状でむずかしい事は重々判るが
この場合こそリーダーシップを日本がとるべきではないか。
インド洋給油などそれに比べれば小さな問題と思われる。
京都議定書で決まった我が国の目標値達成が困難になりつつある今日
COP13での日本の及び腰の報道を聞くと
世界に尊敬を受ける国には到底なり得ないのではないだろうか。